カテゴリー「ウルトラマンメビウス外伝」の記事

2007年12月23日 (日)

ウルトラセブンX・・・

 関西地方では土曜深夜・・・てか、日曜未明・・・似たようなフレーズを、つい最近書いたような・・・w ま、そんな事はどうでも良いのだけれどw
 
 会社倒産の憂き目に遭いながら、必死で作り上げたんだろうな・・・と感じられる作品デシたね♪ 予算かけてない・・・かけられない事は、見ていて気の毒になるほどデシた。
 大人向け・・・と言う事で派手なドンパチは少なく、てか、セブンXの出番も「ゴルゴ○3か?!」と思うほど、一瞬で終わる事も多かった気がしますw 
 
 最終回もキチンと3部作になってましたね。ホント、お疲れ様デシたw もう少し予算があれば、町を派手に破壊出来たでしょうし、怪獣も出て来たでしょうし、ユニフォーム付きの防衛軍や、戦闘機なんかも作れたのでしょうが、残念デシたw
 
 んで、それはさておき、1月23日にDVDが発売されます・・・何と言いましょうか、2話で6000円ほどw ウルトラアイ付きは8000円w
 ちなみに、2月末発売の第2巻にはアイスラッガー型のペーパーナイフだそうデシw 何だかなぁ・・・大人向けのウルトラマンだから、値段高めなのかな・・・?w
 メビウス以前は4~5話で4000円弱・・・ま、ウルトラアイは付いてませんがw 値段倍だからなぁ・・・小麦の値段上がってるから? それとも、原油?w
 でも、今度、何時、ウルトラシリーズがあるか分からないしなぁ・・・どうしましょ?w

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2007年8月12日 (日)

ちょこっと考えてる事

 ウルトラマンメビウスの人気がね、未だに続いてるような感じでね、ボクのブログに、チョイ見しに来てくれる人が急に増えた時は、大抵メビウス外伝をサーチして来てくれてるのね。
 以前、その外伝を書いている時、もし、反応が良ければ続編・・・て言うより、新たなサイドストーリー?・・・今流行りの言葉で言ったら・・・何だっけ?
 何タラオフ・・・とか、スピンほにゃらら・・・すみません、わざとらしく間違えてしまいました・・・その、スピンオフ第2弾とかを薄ぼんやり考えていたのデシけど、これと言った反応もなく、そのまま脳内倉庫にお蔵入りしてたのデシw
 
 ちなみに、どんなストーリーを考えてたかと言うと、ザムシャーに実は弟がいて、ヒカリから形見の剣を渡され、地球に訪れようとして・・・とか、ジョージとマリナがヨーロッパのどこかで偶然スケジュールが合い、再会して・・・とか♪
 ま、ボクが・・・中の人が・・・描くのデシから、当然ドタバタコメディー系になるのでしょうが、もし、こういう話を書いて欲しい・・・みたいなリクエストがあれば、お聞かせ下さい♪
 どんなシリアスなシーンや、ロマンチックなムードも、ぶち壊す自信があります・・・って、壊してどうする、ボク!? リクエストの意味無いヤーン・・・w
 
 どうやら、秋からはウルトラセブン40周年て事で、ウルトラセブンの新作が始まるっぽいので、それを見てからでも良いか・・・とも考えてます・・・てか、それだとメビウスでもスピンオフでも無くなっちゃうヤーン

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2007年6月 4日 (月)

例えばこんな、ウルトラマンメビウス・・・エピローグ③

 例えばこんな、ウルトラマンメビウス外伝 エピローグ③

【あるぅ日、森の中っっ♪ ミクラスに、出会ぁ~た♪(仮)】

                            作:☆ノちゃびじろー

 
 翌朝早く、ミライはコッソリ起き出し、バン船長宅を後にした。門を前に、深々とお辞儀をしながら、小さく呟く。
 ミライ「・・・みなさん、本当にありがとうございました。地球はボクにとっても、第二の故郷です。本当に、本当にありがとうございました!」
 
 リュウ「また、黙って行くつもりだったのか・・・?」
 ジョージ「水くさいヤツだな、アミーゴ。」
 驚いてミライが振り返ると、いつの間にか、クルーガイズ一行が勢揃いしていた。サコミズとリュウ以外は、それぞれ自分のユニフォームで身を固めていた。
 
 マリナ「ミライ君のお陰で、良い休暇になったわ。」
 コノミ「ホント、楽しかったぁ~~♪ みんな揃うなんて、久しぶりだったもんねぇ~~♡」
 テッペイ「そうですよね。訓練でも無いのに、いきなり呼び出されて、何だろう・・・って思ってたら、ミライ君がやって来たんですから、驚きました・・・。」
 そこまで言って、ハッと何かに気付くテッペイ。仲間達は、訝(いぶか)しそうな表情で、テッペイを見つめている。
 テッペイ「・・・ひょっとして・・・隊長はミライ君の来る日を知っていたんじゃないですか・・・?」
 サコミズ「私じゃないよ・・・フジサワ博士がね、教えてくれたんだ。『近々、不思議ちゃんが戻るかもよ~♪』ってね。彼女、異次元物理学の第一人者だからね・・・。」
 
 ミクラス捕獲部隊の四人が固まる・・・そして、本能的に、サコミズが・・・いや、自分達もフジサワ博士には、太刀打ち出来ない事を悟った・・・。
 
 サコミズ「そんな事より、ミライ、体調には十分注意するんだよ。」
 ミライ「はい、ありがとうございます。」
 コノミ「今度はいつ、遊びに来られそう?」
 マリナ「また、いつでも顔を見せに来なさいよね?」
 
 ミライは曖昧(あいまい)に・・・少し困ったように微笑むだけだった。ウソは吐けない・・・けれど、本当の事も話せない・・・そんな時に見せる、ミライの癖だった。
 
 リュウ「なんだよ、また、いきなりヒョイと現れて、オレ達を驚かせるつもりかよ?」
 ジョージ「ま、そう言うサプライズは、いつだって歓迎するがな。」
 テッペイ「そうですね、次は今回以上に盛り上がりましょうよ!」
 努めて明るく振る舞うリュウ達。【笑顔でミライを送りだそう!】・・・それは、今朝ここに来る前に決めた、ミライのための最終ミッションだった。
 
 それは、昨夜遅く、カコからサコミズに『今日、ミライ兄さんがコッソリ帰っちゃいそう・・・』との連絡が入り、急いで隊員達を集めた時、決めた事だった。
 テレパシーは心と心を直接つなぐ。そのため、話す以上に相手の気持ちが判りやすくなるのだ。サイコキノ星人のカコは、特にその能力が強いので、ミライが必死に隠していた『さようなら』の言葉も、敏感に感じ取ってしまったのだ。
 
 サコミズ「よし、みんな、記念写真でも撮ろうか。」
 一同「G.I.G!」
 テッペイが手際よく三脚を立て、デジカメをセットする。その間に他の仲間達は二列に並ぶ。前列は左から、マリナ、ミライ、コノミ。後列は左から、リュウ、サコミズ、ジョージ、テッペイ。
 ファインダー越しに、ミライを中心にまとまるように指示し、テッペイはセルフタイマーのスイッチを入れた。テッペイが列に戻り、各々がそれぞれポーズを決めた。タイマーの点滅が早まった時、

 
 サコミズ「ガイズ、笑顔で・・・Sally GO!」
 一同「G.I.Gぃ~~!」
 
 仲間達の笑顔が揃った瞬間、マリナとコノミがミライの頬に、キスをした! ミライの目が真ん丸に見開いた・・・と同時に、『カシャッ!』と、シャッター音。
 マリナ「ミライ君が帰って来た時、驚かされたお返しよ♪」
 コノミ「ねぇ~~~♡」
 照れて、顔を真っ赤に染め上げるミライと、それを見て、大笑いする仲間達。テッペイは、今写したばかりの写真をプリントアウトし、みんなに配った。
 
 
 そして、その時がやって来た。リュウはミライの肩を抱き、胸元をポンと叩くと、
 リュウ「たまには里帰りしに来いよ。順番なんざ、どうでも良い。地球(ここ)はお前の故郷なんだからよ。」
 リュウが離れると、ジョージが同じようにミライと肩を組み、
 ジョージ「元気でな、また会おうぜ、アミーゴ。今度こそ、美味いパエリヤ食わせてやるからよ。」
 ジョージの次はテッペイがミライと両手握手だ。
 テッペイ「無理し過ぎないようにね。キミは自分の体を省みないから、医者として心配だよ・・・でも、まぁ、また会う日まで、お元気で!」
 マリナとコノミも、順番に両手でしっかり握手した。
 マリナ「なに、まだ照れてるのよ?! そんなに嬉しかった? じゃあ、また今度来た時にもしてあげるわ♪ 元気でネ♡」
 コノミ「またね、ミライ君。楽しい思い出ありがとう♡」
 
 誰も『さよなら』は言わなかった・・・いや、言えなかった。言えばミッションが失敗しそうで・・・。
 
 サコミズ「ミライ、元気で頑張るんだぞ。どんなに離れた所にいても、私達はファイヤーシンボルで結ばれた、掛け替えのない仲間なんだからね。」
 そう言ってサコミズは、胸ポケットからMD(メモリーディスプレイ)を取り出した。それは三年前、ミライが使っていたMDだった。
 ミライが地球から去る時に、サコミズに返したMDを、何度かモデルチェンジした後も、サコミズは使い続けていたのだ。
 他の仲間達も、手に手に、ミライからもらったお守りを取り出した。どれも少々くたびれてはいたが、それは、肌身離さず持っていた証し・・・。
 
 
 ミライが嬉しそうに・・・本当に嬉しそうに微笑んだ。涙が一筋、二筋流れた・・・それでもその笑顔は輝くばかりだった・・・。
 ミライ「みなさん、本当にありがとうございました!」
 ミライは笑顔のまま、光に包まれていった・・・。やがて、大きな光の塊となったミライは、ゆっくり大地から離れていった・・・。
 
 マリナ&コノミ「いってらっしゃ~~~~い!!」
 リュウ達「またな~~~~!ミライ~~~~!!」
 旅立つミライ、見送る仲間達。いつかまた会える未来を信じて、仲間達はいつまでも手を振り続けた。みんな、輝く笑顔のままで・・・。
 
                           本当に、お・わ・り
 

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2007年6月 3日 (日)

例えばこんな、ウルトラマンメビウス・・・エピローグ②

 例えばこんな、ウルトラマンメビウス外伝 エピローグ②

【あるぅ日、森の中っっ♪ ミクラスに、出会ぁ~た♪(仮)】

                            作:☆ノちゃびじろー

 
 その夜、バン船長の庭先では、盛大にバーベキューパーティーが行われた。大好物、ミライと言えば『カレー』のように、カコと言えば『バーベキュー』なのだ。
 ミライのための歓迎会ではあったが、バン船長は、それだけは譲らなかった・・・クルーガイズの面々も、内心ホッとしていた・・・。
 春まだ浅く、夜になれば肌寒くなって来たが、みんな話す事に夢中で、誰も気にも留めなかった。
 
 部活での合宿の打ち上げ・・・そんなノリの良さで、全員が大いに話し、大いに笑い、あっと言う間に時間が流れて行った。
 そして、宴も酣(たけなわ)を過ぎ、全員で手分けして後片付けを始めた頃、ミライはバン船長に何やら耳打ちされ、結局その夜は泊めてもらう事になった。
 
 クルーガイズ一行を見送った後、バン船長は自室に、ミライとカコは庭を見渡せる縁側に座り、満天の星空を見ていた。
 祭りの後の静けさに、しばらくの間、二人は黙って星空を見続けていた。と、その時、星が一つスーッと流れた。
 
 カコ(・・・私、このまま地球にいても良いのかなぁ・・・。)
 カコからのテレパシーがミライの胸に届いた。寂しげな、頼りなげな揺らぎがミライの心に響いてくる。ミライがカコに視線を移すと、カコはまだ星を追っていた。
 カコ(・・・私、このままここで生活していても良いのかなぁ・・・。)
 ミライ(何か困った事でもあったの?・・・馴染めない事とか、イヤな事とか出て来たのかな・・・?)
 ミライもまた、夜空に視線を戻し、精一杯優しさのこもったテレパシーを送った。しばらく沈黙が続く・・・。
 
 カコ(・・・違うの。バンおじさんはとっても優しいし、学校でも友達が沢山出来たし、私、今すごく幸せなんだ・・・。)
 ミライ(うん・・・。)
 カコ(でもね、私は宇宙人だから、いつか正体がバレて、友達が離れていったり、この生活も終わっちゃうんじゃないかって・・・私が昔した事を思えば、避けられたり、嫌われたりしても、それは仕方ない事なんだけど・・・それでも私、怖いの・・・。)
 
 ミライ(・・・そっか・・・そうだったのか・・・。それは難しい問題だよね・・・実はボクも、その答えを探してる最中なんだ・・・。)
 カコ(・・・えっ?! ウルトラマンなのに・・・?)
 ミライ(うん、もちろんだよ。ウルトラマンも、サイコキノ星人も関係ないよ。ボクもカコちゃんも、この星の人達から見たら、異星人なんだよ。だから、同じなんだ・・・。)
 カコ(・・・ふぅん・・・。)
 
 ミライ(・・・でもネ、今のカコちゃんなら、きっと大丈夫だと思うよ。その気持ちは、よほど地球を好きにならなければ、湧いてこない心配だから・・・。)
 カコ(・・・・・・。)
 ミライ(大丈夫、カコちゃんのその思いを、バン船長は判ってくれてる。サコミズ隊長や、リュウさん達もキミの事をしっかり受け止めてくれる。)
 カコ(・・・・うん。)
 ミライ(ここは、この地球はもう、カコちゃんの第二の故郷なんだよ。そして、バン船長はカコちゃんのお父さんなんだ。困ったり、悩んだりしたら、何でも相談すればいい・・・。)
 
 カコ(・・・お父さん・・・?)
 ミライ(・・・実はネ、今夜泊めてもらう事にしたのは、バン船長に頼まれたからなんだ。『最近、時折寂しげに、空を見上げている事がある。心ここに在らずと言うのか、気も漫(そぞ)ろと言うのか・・・。私が尋ねても、答え辛い事もあるだろうから、代わりに聞いてやってくれないか?』ってね。)
 カコ(えっ?!)
 カコは驚いた表情でミライを見つめた。自分では心配かけまいと、十分注意していたつもりだったが、バンおじさんは気付いていたのか・・・気付いてくれていたのか・・・。ミライは星々を見上げたまま言葉を続けた。
 
 ミライ(こうも言ってたよ。『カコちゃんにはいつまでも、地球で幸せに暮らしてもらいたいのだよ・・・ヒロトの分まで・・・。そのために私に出来る事があれば、何だってしてやりたいと、思っている・・・私の勝手な願いだがね。』)
 
 カコの瞳から大粒の涙が、ポロポロこぼれ落ちた。次から次から止めどなく溢れ、流れて落ちる。数え切れない辛い思い出を、全部洗い流すかのように・・・。ミライはそんなカコを優しく見つめ、ハンカチを手渡した。
 
 ミライ「さ、そろそろ部屋に戻って寝ようか。バン船長が心配してもいけないし。」
 カコ「うん・・・色々アリガト、ミライお兄さん・・・。」
 カコは涙を拭(ぬぐ)い、精一杯の笑顔でミライに答えた。『お兄さん』の言葉に、照れ臭そうに、それ以上に嬉しそうに頷(うなず)くミライだった。
 
                    エピローグ③に、つ・づ・く
 

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2007年6月 2日 (土)

例えばこんな、ウルトラマンメビウス・・・エピローグ①

 例えばこんな、ウルトラマンメビウス外伝 エピローグ①

【あるぅ日、森の中っっ♪ ミクラスに、出会ぁ~た♪(仮)】

                            作:☆ノちゃびじろー

 
 メビウスのカラータイマーは、早鐘を打ち鳴らすように点滅していた。そして、立ち上がる気力もなく、その場で消えてしまう。
 慌てて駆け付ける隊員達。メビウスの消えた場所では、同じポーズで倒れているミライがいた。
 
 リュウ「ミライ、大丈夫か?! しっかりしろ!」
 肩で息をしていたミライだったが、リュウに抱き起こされると、ミライは薄く目を開け、
 ミライ「・・・子供達は・・・?」
 コノミ「全員無事よ。みんな安全な場所に避難したから・・・。」
 ミライ「そうですか・・・良かった・・・・。」
 ジョージ「・・・すまなかったな、アミーゴ。援護も出来ずに・・・。」
 マリナ「ゴメンね、ミライ君・・・。」
 バツが悪そうな隊員達を気遣って、弱々しく微笑むミライ。
 
 ミライ「ボクなら平気ですから・・・。子供達も無事だったんだし、そんなに気にしないで下さいよ・・・。それにしても、ミクラスがあんなワザを、使えるようになっていたなんて、すごく驚きましたよ。」
 重い雰囲気を変えようと、話題を逸らしたつもりのミライだったが、それが地雷を踏む行為だったとは、流石に気付かなかったようだ。
 
 テッペイ「・・・いや、まあ・・・何というか、色々手違いがありましてね・・・アレは特別です・・・。」
 ミライ「へぇ、特別製ですか?新たなカスタマイズ・・・ってヤツですね?すごいなぁ・・・。」
 リュウ達の手を借り、起き上がるミライ。疑うことを知らない不思議ちゃん節に、隊員達の肩の力も抜け、地雷も不発のまま地中深く埋もれていった。
 ジョージ「ま、そんなもんだ。試作品だから、まだまだ調整して行かなきゃダメだけどな・・・。」
 
 何やら言いたそうなテッペイを制し、『世の中、知らない方が幸せな事もあるからな・・・。』と、その目で物語るジョージ。
 
 マリナ「・・・それにしても、随分派手にやられちゃったみたいだけど、ミライ君、本当に大丈夫なの?」
 テッペイ「少しでも具合悪い所があるなら、遠慮せずにボクに診させてよ。」
 ミライ「いえ、本当に大丈夫です。ただ、お腹が少し・・・。」
 リュウ「どうした? 痛むのか?!」
 
 グウゥ・・・腹で返事したミライ・・・。そして、恥ずかしそうに俯(うつむ)いてしまった・・・。隊員達は互いに顔を見合わせ、心底ホッとすると同時に、大爆笑した。
 
 コノミ「・・・そうだよね、子供達のお世話をして、やっとお弁当だと思ったら、怪獣が出て来ちゃったもんねぇ・・・。」
 テッペイ「・・・ゴモラです・・・。」
 リュウ「よし、ミライ、帰ったら今日はオレがおごってやる! 何が食いたい?」
 ミライ「えぇ?! 良いんですか・・・? そうだなあぁ・・・やっぱり、そう、カレーが食べたいです♡」
 一同「昨日も食べただろうがっっ!」
 目を輝かせてリクエストしたミライに、またもや大爆笑が起こった。今度はミライも一緒になって、笑っていた。
 
 ひとしきり談笑した後、隊員達は帰路に着いた。保育園のバスは既に出発していたので、ミライ達もガンフェニックスに同乗する事になった。と、その時、リュウのMDにフェニックスネストから通信が入った。
 
 リュウ「はい、こちらリュウ。何ですか、隊長?」
 
 ディスプレイには、少し不機嫌そうに横を向いてるフジサワ博士と、少し涙目のサコミズ隊長が映っていた。
 サコミズ「さっきの戦いがニュース速報に流れてね、それを見たカコちゃんが、ミライに会いたいとバン船長に頼んだんだ。それで今晩、バン船長のお宅で歓迎会をやりたいって言ってくれてるんだが・・・どうする?」
 ミライ「喜んで伺います!」
 サコミズ「分かった。じゃあ、一足先に出向いて、そう伝えておくよ。バン船長のお宅で待ってるから・・・。」
 一同「G.I.G!」
 
 サコミズの寂しげな表情から、大体の事を察した四人組が、コソコソッと、ミライとコノミから離れていった。頭を突き合わせるように、小声で話し込んでいる。
 
 ジョージ「・・・ご機嫌ナナメだな、アサミ・・・。」
 リュウ「隊長、泣きそうになってたな・・・。」
 テッペイ「まぁ、大体想像は付きますけどね・・・。」
 マリナ「そうよね・・・あの落ち込み方じゃ、コーヒー禁止&休暇延長のダブルパンチね・・・。」
 ジョージが一瞬嬉しそうに顔を上げた。それを実に冷ややかな瞳で、マリナが睨(にら)み付ける。
 マリナ「良いわね、ジョージは。スキューバ三昧のデートが満喫出来て・・・。うらやましいな♡」
 ジョージ「・・・そうだな、どんな条件を持ち出されたのか知らないが、何もかもパーになるよりはマシか・・・。」
 
 一触即発の緊迫感が、二人の間に膨れ上がった。ただ、二人とも、逃がした魚の大きさに動揺しているせいか、蒼ざめた表情で睨み合うのがやっとのようだった。
 不気味に静まり返る辺りの空気。ジョージもマリナも、振り上げた拳の落としどころを探しているかのようだった。そんな二人を見兼ねて、
 テッペイ「止めましょうよ、お互いの傷口に塩を塗り込むようなマネは・・・。」
 リュウ「・・・だな。さっさと帰ろうぜ、ミライ達に気付かれる前に・・・。」
 
                    エピローグ②に、つ・づ・く
 

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2007年5月27日 (日)

例えばこんな、ウルトラマンメビウス・・・⑧

 例えばこんな、ウルトラマンメビウス外伝 最終回

【あるぅ日、森の中っっ♪ ミクラスに、出会ぁ~た♪(仮)】

                            作:☆ノちゃびじろー

 
 一方その頃、ナニカノ森自然公園では、ウルトラマンメビウス対ゴモラの、行き詰まる熱闘が繰り広げられていた。
 離れた場所で戦っているとは言え、一向に出発しないコノミ達に気を削がれ、なかなか戦いに集中出来ないでいるメビウス。
 
 そして、戦闘が一進一退を繰り返す中、『俺達の翼』ファイヤーシンボルに彩られ、ガンフェニックスがようやく姿を現した。
 けれど、リュウ達はメビウスには目もくれず、芝生広場に着陸すると、一目散にコノミ達のいる駐車場へ駆けて行った。
 
 これでゴモラとの戦いに集中出来る・・・と、ミライはバーニングブレイブモードに変身した・・・ある意味、キミは幸せ者だ、ウルトラマンメビウス・・・。
 
 駐車場に到着したクルーガイズの隊員達は、テッペイの指示通り、四方から小ミクラスを取り囲み、さり気なく近づいて捕獲しようと試みた。
 だが、それを新たな遊びと勘違いした子供達が、蜘蛛(くも)の子を散らすように逃げ回り、小ミクラスもつられて逃げ回り、却って収拾の着かない有様になってしまった。
 結局、リュウの号令一下、片っ端から子供達を捕まえてはバスに放り込み、残るは小ミクラスのみ・・・となった。
 
 愛のため、趣味のため、ラップタイムのため、それぞれの野望を胸に、小ミクラスを追いかけ回す隊員達。
 特に尋常では無い目付きのマリナ。その瞳の奥には、真っ赤な炎が・・・まるで大リーグボールを投げる☆ヒュウマのように・・・メラメラと燃え上がっている。
 
 そんな、いつもとは違う、隊員達の態度に怯え、コノミの胸に飛び込む小ミクラス。ブルブルと震えが止まらない。
 
 テッペイ「・・・そうか、その手があったか・・・」
 ジョージ「ま、何だっていいさ。捕まえられたんだからな・・・これで、次のデートは山だぁ~~!!」
 マリナ「これって、あたし達の手柄よね?! って事は、あたしの手柄・・・あたしの勝ちって事よねっっ!?」
 リュウ「・・・ってか、勝ちも負けもないだろ・・・ミライ、まだ戦ってんだし・・・。」
 マリナ「何言ってるの?! あたし達の戦いは、絶対負けちゃならない戦いなのよっっ!」
 リュウ「・・・そりゃ、そうだけど・・・でも、流石に『レオ』る所じゃないだろ、ミクラス確保は・・・。」
 マリナの蹴りを警戒して、リュウにしてはサコミズっぽい口調で、穏やかに精一杯たしなめてみるが、その努力空しく、小気味よい音を立てるリュウの尻・・・。
 
 マリナ「・・・って、そんな事よりコノミちゃん、良い子だから小ミクラス連れて、早くフェニックスネストに帰りましょう。」
 ジョージ「そうだな、アサミに早く見せてやらないとな。」
 テッペイ「そうですね、消えないうちに色々調べないと・・・。」
 
 コノミ「もう! みんな、いい加減にしてっっ!! ミクラスが何したって言うのっっ?! こんなに怯えちゃって・・・可哀想じゃないっっっ!!」
 目に一杯涙を溜め、隊員達に訴えるコノミ。彼女の体がフルフル震えているのは、恐さが原因ではない・・・。
 ハッとしたようにお互い顔を見合わせ、隊員達はバツの悪そうな表情で俯(うつむ)いてしまった。コノミの気迫が、フジサワの呪縛を解いてくれたようだ。
 
 フジサワ「ちっっっっっ」
 フェニックスネストでは、ディレクションルーム中に響き渡るような舌打ちが、フジサワより発せられた・・・。
 不機嫌そうなフジサワを、サコミズはなるべく見ないようにして・・・見ていた。ガックリ肩を落とし、サコミズのエスプレッソは≪リターン・トゥー・クローズ≫・・・。
 ミサキはサコミズの肩をポンポンと叩いた。何か言うとフジサワの逆鱗に触れそうな予感がしたので、アイ・コンタクトで慰めようとしたが、サコミズの目は何処を、何を見ているのか判らない状態だった・・・。
 
 ナニカノ森自然公園でも、フェニックスネストと似たような、沈痛な空気が辺りを包んでいた・・・。
 マリナ「ゴメン・・・コノミちゃん、ゴメンね・・・。」
 
 隊員を代表して、マリナが頭を下げる。コノミは震える小ミクラスを抱きかかえ、背中・・・だと思われる所をさすってやった。
 コノミ「・・・大丈夫、もう大丈夫だからね、ミクラス。お母さんはいつも一緒にいるからね・・・。」
 
 コノミに優しく諭されるうちに、小ミクラスの震えも小さくなり、その目に安堵の色が浮かんだ。
 コノミ「おっきくても小さくても、ミクラスはミクラスだからネ。それで良いんだよ。ミクラスなりに頑張れば良いんだからネ。」
 
 『う゛ぉえぇ゛~お゛~』
 
 おそらく、『うん、わかった』と答えた小ミクラスに、コノミも微笑んだ。そして、自分が掛けていたメガネを外した。
 コノミ「ミクラスにも勇気の出るおまじない、してあげるね♡ はい、『ぢゅわ!』。」
 小ミクラスの鼻の上らしき所に、絆創膏で自分のメガネをくっつけてやるコノミ。小ミクラスは感激し、ようやく本来の目的、『メビウスを助ける!』事に気付く。

 コノミに頷(うなず)くと、ゴモラめがけて駆け出す小ミクラス。その途端、うねるようなスパーク音と、眩い光の渦が小ミクラスを包み込み、体が大きくなっていくのだった。
 
 『う゛ぉえぇ゛~~!!』
 
 隊員達「・・・ウルトラマンかよ・・・。」
 コノミ「ミクラスぅ、かっこいい~♡♡」
 ・・・だが、巨大化は一向に止まらず、とうとうメビウスの三倍ほどの大きさになってしまった・・・。
 隊員達「・・・限度ってモノがあるだろ・・・。」
 コノミ「おっきくても小さくても、ミクラスはミクラスだからネ♡」
 隊員達「何でもありかよ・・・?!」
 
 だが、超巨大化してしまったミクラスは、余りにも視線が高くなってしまった事で、目を回してしまい、そのまま倒れ込んでしまった・・・。
 
 ズズゥ~~~~ン・・プチッ
 
 ≪BANISH≫
 
 体の巨大化のせいで、制限時間もあっと言う間に過ぎてしまったミクラスは、倒れると同時に消滅してしまった。
 その後に残されていたのは、ペチャンコに潰されたゴモラの成れの果て・・・。そして、そのすぐ隣には、紙一重の差で逃げ出したメビウスが、青いウルトラマンに成りかけて・・・もとい、青息吐息で倒れていた・・・・。
 
                         完・・・めでたし、めでたし・・・?!
                             エピローグ①へ
 

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2007年5月26日 (土)

例えばこんな、ウルトラマンメビウス・・・⑦

 例えばこんな、ウルトラマンメビウス外伝 ⑦

【あるぅ日、森の中っっ♪ (とうとう)ミクラスに、出会ぁ~た♪(仮)】

                            作:☆ノちゃびじろー

 
 メビウスがゴモラと・・・コノミが子供達と取っ組み合っている頃・・・と言っても、双方、微妙に意味が違っているのだが・・・フェニックスネストでも、別の取っ組み合いに揺れていた・・・。
 
 フジサワ「じゃあ、こうしましょう。サコちゃんがあたしのお願い聞いてくれたら、今度から、お昼のエスプレッソ、一杯だけなら許してあげる♪」
 サコミズ「え~~~~っと・・・。」
 一同「迷う事かよっっっ!?」
 フジサワ「それともぉ、あと二週間ほど、ここに居ようかなぁ~~。有給、貯まっているのよねぇ・・・♪」
 
 サコミズ「ガイズ、Sally GO!」
 一同「G.I.G!」
 リュウ「それって、ミライの援護が最優先ですよね、隊長?」
 サコミズ「もちろん! 小ミクラスの確保が一番だよ。」
 リュウ「・・・なに穏やかな笑顔で言ってんだ。地球はオレ達、自らの手で守り抜かなきゃ・・・。」
 フジサワ「はいはい! そこ、熱くならない。これはネ、不思議ちゃんのためでもあるんだから。」
 リュウ「・・・ミライのためだと・・・?! どういう事だ?」
 フジサワ「ホント、熱血バカねぇ・・・。いい? 不思議ちゃんは今日まで、血の滲むような特訓をこなして、一回り大きくなって戻って来たのよ。その成果を見てもらいたいに決まってるじゃな~い♪」
 リュウ「・・・そうなのか? そうだったのか、ミライ?!」
 
 モニターに映るミライ・・・メビウスは、戦いに忙しく、それどころではないらしい・・・どちらかと言えば、やや、押されている感すらある・・・。
 
 フジサワ「ほら、不思議ちゃんも『リュウさん、黙ってボクの戦いを見ていて下さい』って、背中で訴えているじゃない。成長したわよねぇ、カレ♡」
 リュウ「よし、お前の気持ちはよく分かった。特訓の成果をオレ達に見せてみろ! 頑張れーミライーー!」
 そう言うなり、リュウは駆け出して行った。すでに発進準備の整った、ガンフェニックスに搭乗するために・・・。
 
 フジサワ「はい、一丁上がり♪ やっぱ、タンジュン~~♪」
 テッペイ「・・・どう見ても、ミライ君の背中、泣いて見えますけど・・・て言うか、ピンチな気がしますが・・・。」
 ジョージ「そうだぜ、アサミ。先にミライを助けた方が・・・。」
 フジサワ「何言ってるの!? 小ミクラスは今しか手に入らない激レアな怪獣なのよ。この機会を逃したら・・・じゃなくて・・・。」
 フジサワの目が一瞬、異常な輝きを見せた。だが、本人の恐るべき意志の固さで、サッと元に戻した。
 
 フジサワ「あのねぇ、小ミクラスはウサギちゃんに懐いていて、これまでのデータからして凶暴性は無い・・・とは言え、何時、元のサイズに戻るか判らない怪獣なのよ、それを子供達と遊ばせるのって、危険でしょう?!」
 テッペイ「・・・あれ? 今、少し真面目な科学者の顔になった・・・。」
 フジサワ「失礼ねぇ♡ あたしは何時でもマ・ジ・メよぉ♪ そんな風にあたしのこと見てたんだ、怪獣博士ってば・・・。せっかく、キミに助手に入ってもらって、色々アドバイスしてもらお・・・って、考えていたのに・・・残念だなぁ~~♪」
 テッペイ「いや、フジサワ博士・・・その、小ミクラスの事なんですけど、警戒心がより強くなってる可能性が高いので、あからさまな態度で追いかけたら、余計逃げると思うんですよね・・・。」
 フジサワ「さっすがぁ、怪獣博士♪ 現場での指示はキミにお願いしちゃおうかな♡」
 テッペイ「G.I.G!」
 テッペイもまた、リュウの後を追うようにガンフェニックスへ急いだ。
 
 ジョージ「・・・アミーゴ・・・お前も案外、簡単なヤツだったんだな・・・。」
 呆然と見送るジョージとマリナの前に、何事も無かったかのように、立ちはだかるフジサワ。そして、ジョージにチュッ♡と、投げキッスを送ってみせる。たちまち瞳がハートマークになるジョージ・・・。
 
 フジサワ「ジョージはあたしのお願い、聞いてくれるわよねぇ?♡」
 ジョージ「もちろんだとも、アサミ! アサミの願いを叶える事が、オレの使命だ! オレはアサミのためなら死ねるっっ!・・・死ねるが、次のデートは海以外にしてもらいたい・・・。」
 フジサワ「いいわよン♡」
 ジョージ「Gracias(グラシャス=ありがと)Señorita(セニョリータ) アサミ!」
 マリナ「何よ!? 本当に付き合ってたの? あんた達っっっっ?!」
 ジョージもまた、ニヤニヤ嬉しそうにしながら、リュウとテッペイの待つガンフェニックスへ向かった。
 
 次々と籠絡(ろうらく)されて行く隊員達を目の当たりにして、呆れつつ、驚きつつ、憮然とした表情になるマリナ・・・。
 そのマリナを最後の獲物と決め、不敵な笑みを浮かべつつ、フジサワ博士が白衣のポケットから、何やら取り出した。
 
 フジサワ「ライダーさん、これなんだか判る?」
 マリナ「・・・あんた、ドラ○もん?! どっから、そんな大きなモノが出して来れるのよっっ?」
 確かに、ポケットから出して来たにしては、大きすぎる塗装板を手に取り、しげしげと見つめるマリナ。
 マリナ「・・・何って、これは・・・鏡面塗装された、カウルの一部・・・?」
 フジサワ「ご名答♪ でも、ただの鏡面塗装じゃないのよ。これ、うちのラボで開発中の、風圧を自由に操る魔法の塗料なの♪ ま、極々簡単に説明すると、二重構造の特殊被膜のおかげで、正面からの風圧を整流する事で、推進力や制動力に変えちゃおうって代物なのよね♡」
 
 マリナがゴクリと生唾を飲む音が聞こえる・・・。そして、目にも次第に妖しい光が宿り始める。それは、さっき、フジサワが一瞬見せた、あの目の輝きによく似ていた。
 マリナ「・・・マジすか?!・・・あ、でもでも、あたしはモノで釣られるような人じゃないので・・・。」
 フジサワ「うちのラボの空洞実験ではね、加速性能が三割アップ♪ 制動力も二割ほど上がったかしら♡ それで今、実用化に向けて、データ収集に協力してくれる人を捜してるのよねぇ・・・♪」
 マリナ「・・・実はフジサワ博士の事、昔から尊敬してました!あたしのレーシングチームにお任せ下さい!一生付いていきますっっ!!」
 
 実はこの話、サコミズがマリナの誕生日に・・・と、フジサワ博士に依頼していたものなのだった。
 が、当の本人はエスプレッソの事で頭の中が≪メテオール オーバードライブ≫、全く気付いていなかった。人の手柄を、自分の善意へとすり替える匠の技、恐るべし、プロフェッサー・フジサワ!!
 
                           ⑧に、つ・づ・く
 
 
 

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2007年5月20日 (日)

例えばこんな、ウルトラマンメビウス・・・⑥

 例えばこんな、ウルトラマンメビウス外伝 ⑥

【あるぅ日、森の中っっ♪ (とうとう)ミクラスに、出会ぁ~た♪(仮)】

                            作:☆ノちゃびじろー

 
 メビウスはジリッジリッと、慎重にゴモラに近づく。しかし、ゴモラは不意に体を反転させた。次の瞬間、うなりを上げて襲いかかって来た強靱な尻尾!
 メビウスは咄嗟(とっさ)に左手でガードしたが、強烈なパワーで、そのまま吹っ飛ばされてしまう。
 起きあがろうとするメビウスの上に、またもや尻尾が打ち下ろされる。ゴロゴロッと転がり、辛うじて避けるメビウス。
 
 バシッ!ビシッ!と、大地を切り裂かんばかりの勢いで、メビウス目掛け、尻尾を振り下ろし続けるゴモラ・・・痛くはないのか・・・?!
 
 しかし、連打されるゴモラの尻尾攻撃を見切り、メビウスはその尾に飛び付き、両腕でガッチリ抱え込んだ。そして、ジャイアントスイングよろしく、豪快にゴモラを投げ飛ばした。
 
 
 一方、ようやく駐車場まで戻って来たコノミ達だった。が、子供達はメビウスを見るや、怪獣の事も忘れたかのように大はしゃぎし始めた。
 急いでバスに乗り込むように、コノミが半ベソで叫んでも、とても収拾が着きそうにない。その時、コノミのMD(メモリーディスプレイ)に、サコミズからの通信が入った。
 
 サコミズ「コノミちゃん、ミクラスでミライを援護してあげて。その間に、コノミちゃんは子供達の避難を!」
 コノミ「G.I.G(涙声)!」
 
 肩にかけたポシェットから、オヤツやら、オヤツやら、オヤツやら・・・コノミせんせ、オヤツは三百円までなのにぃ・・・子供達からの痛い視線も、この際、無視し・・・バナナを取り出し、ようやく、ミクラスのカプセルを探し出す。
 コノミ「ミクラス、お願い!メビウスを助けて!!」
 
 ≪REALISE≫
 
 コノミ「えっ・・・・・?!」
 ポンと現れたのは、確かにミクラス。身長一メートルほどの小ミクラス・・・。慌てて自分のMDを見るコノミ。何故か、カウントは【60】で止まったままだった。

 
 『う゛ぉえ゙~~』

 
 どうやら、小ミクラスも自分が大きくなれない事に気付いたのか、無い首をしきりに傾(かし)げていた。
 だが、それを見ていた子供達は大はしゃぎ。たちまち小ミクラスを取り囲み、一緒に遊ぼうと誘う。
 ミナ「ミクラス~、かくれんぼしよ?」
 タロー「だるまさんがころんだがいいよ~。」
 リエ「ミクラス~オニごっこしよー。」
 
 最初、『かくれんぼ』しようと言う事になったのだが、オニを決めている最中に、小ミクラスが本当に透明化してしまい、子供達からのブーイングが起こり中止。
 
 コノミ「じゃあ、先生がオニになるから、オニごっこしよう。行くよ~~。」
 小ミクラスや子供達が、転げ回るように、無邪気に遊ぶ姿を見て、コノミの母性本能も堪(たま)らず≪メテオール オーバードライブ≫。任務そっちのけで、子供達と楽しくはしゃぎ回る。
 
 
 一方、フェニックスネストでは、隊長以下、クルーガイズジャパンの面々が、呆然としてモニターを見ていた。
 マリナ「・・・コノミン・・・・・。」
 リュウ「・・・目がイッちゃってるな・・・。」
 テッペイ「・・・止められません・・・よね・・・?」
 
 と、そこへ、突如流れてくるラテンのリズム。白衣をはためかせるように情熱のBGMに乗り、華麗なステップを踏みながら入ってきたのは・・・。

 
 フジサワ「あ・た・し・♡ 登場~~♪」

 
 ジョージ「Señorita(セニョリータ) アサミ!」
 例によって、フジサワの前に跪(ひざまず)き、例によって薔薇(ばら)を差し出すジョージ。そして、例によって、リュウの尻を蹴り上げるマリナ・・・。
 リュウ「・・・なんで、いつもオレなんだよっっ?!」
 マリナ「何となく・・・よっっっ!!」
 
 鬼のような形相でキッと睨み付けられ、思わず目を反らしてしまうリュウ。救いを求め、うつろに漂う視線・・・。
 だが、当然のように見ないフリのテッペイとサコミズ。もとより、視界にフジサワ以外、誰も入っていないジョージ・・・。
 
 そこに、ワンテンポ遅れて、フジサワの後を追いかけて来たミサキ女史。すがりつくリュウの視線を振り払い、フジサワを制止しようとする。
 が、さらりといなされ、ペタンと尻餅をつく。慌てて彼女を助け起こすサコミズ。何故か嬉しそうに頬を染めるミサキ女史。
 
 フジサワ「サコちゃん、まず、小ミクラスを確保してくれないかなぁ? あたし、興味津々なんだ~~♡」
 サコミズ「・・・あ・・・いや、でも、か、怪獣は待ってくれないし・・・。」
 テッペイが小声で『ゴモラです。』と、訂正を入れる。しかし、蛇に睨まれたカエル状態のサコミズが、それに気付く余裕は無かった。
 フジサワ「そんなの、不思議ちゃんに任せておけば、大丈夫でしょ。」
 サコミズ「・・・いや・・・そう言う訳には行かない・・・と言うか・・・。」
 
 情けない目つきで、ミサキ女史をチラ見するサコミズ。胸をキュ~ンとさせながら、助け船を出そうとするミサキ。ピシャリと制するフジサワ・・・。
 フジサワ「ハッキリしない男ねぇ。そんな事だから、いつまで経っても、みんなから『うだつの上がらない男だ』って、思われるのよ!」
 
 一同「(・・・おそらく、この地球上で、隊長のうだつが上がらないのは、フジサワ博士の前だけだと思うけど・・・。)」
 フジサワ「ん~~~?何かな、みんなしてその視線は・・・? 言いたい事があるなら、ハッキリ声に出して言ってくれない? あたしは心が広い人だからぁ、怒らないわよ♡ そのかわり、許しもしないけど・・・♡」
 一同「(・・・どっちなんだよ・・・。)」
 
                           ⑦に、つ・づ・く
 
 

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2007年5月19日 (土)

例えばこんな、ウルトラマンメビウス・・・⑤

 例えばこんな、ウルトラマンメビウス外伝 ⑤

【あるぅ日、森の中っっ♪ ミクラスに、(ホントに)出会ぁ~た?(仮)】

                            作:☆ノちゃびじろー

 
 やがてバスは、ナニカノ森自然公園に到着した。子供達は行儀良く並んで、春の花々で色とりどりに飾られた散歩道を、仲良く手をつなぎながら歩いていった。
 そして、花の香りが心地よい散歩道を抜けて、辿り着いた先に開けていたのは、目の覚めるような深い緑で覆われた芝生広場だった。
 春の柔らかな陽射しを受け、遠慮がちに起きる草いきれ。真夏ほどはムッと湧き立たない分、そよ吹く風の爽快感が増していく。
 
 コノミ「それじゃあ、みんな~~、お弁当の時間にしましょ~~。」
 子供達&ミライ「はぁ~~~~い!」
 
 フカフカした芝生の絨毯(じゅうたん)の上に、直に座ってお弁当を広げる子、カラフルなビニールシートの花を咲かせ、そこでお弁当を食べる子。
 お弁当そっちのけで走り回る子、先生の側を離れようとしない子、等々、騒々しくも楽しい時間が、ゆるゆると流れて行った。
 コノミもミライも、自分たちの食事どころでは無く、はしゃぎ回る子供達の世話に大わらわだったが、それでも、笑顔が絶えることはなかった。
 
 ようやく、ミライ達が昼食にありつけたのは、芝生広場に着いてから、一時間余り経った頃だった。
 コノミ「ミライ君、お疲れ様~~。お腹空いたでしょう? あたし達もご飯にしましょ。はい、お茶。」
 ミライ「あ、ありがとうございます。子供達って、ホント元気ですよねぇ。」
 コノミ「今日はミライ君が一緒だからね、特に張り切っちゃったんじゃないかな。」
 ニッコリ微笑みながら、ミライに冷たい麦茶を差し出すコノミ。ミライも嬉しそうに紙コップを受け取り、一気に飲み干した。
 コノミ「ウフフ、よっぽど喉が渇いてたのね。御代わり入れよっか? コップ貸して?・・・あれ・・・地震かな・・・・?」
 
 その時、かすかな地鳴りが起こった。それは止むどころか徐々に大きくなり、激しく大地を揺さぶり始めた。
 
 辺りを見回していたミライは、不意にある一点を見据え、視線は移さず、険しい表情でコノミに言った。
 ミライ「コノミさん、子供達をバスの方へ避難させて下さい。急いでこの場所から離れるんです!」
 コノミ「・・・え? どういう事? ミライ君はどう・・・」
 ミライ「ボクはここで食い止めます。怪獣が姿を現して、みんながパニックになってからでは遅いんです。だから子供達を連れて、今すぐ避難して下さい!」
 コノミ「わかった。ミライ君も気をつけてね!」
 ミライ「はい!」
 
 先生達はコノミの説明を受け、子供達に気取られないよう平静を装って、バスが停車している公園の入り口、駐車場まで引率して行くのだった。
 ミライはコノミ達とは反対方向、公園の奥へ奥へと駆けだして行く。ミライの左腕には、いつの間にかメビウスブレスが現れていた。
 
 ミライ「こっちだ!こっちに来いっっっ!!」
 盛り上がり始めた地面をすり抜けながら、ミライはその地響きの中心めがけ、メビュームスラッシュを一発、二発、打ち込んだ。
 それと同時に、地響きは明らかに、ミライの後を追うように向きを変えた。そして、地面の隆起がだんだん大きくなり・・・。
 
 
 フェニックスネストに突如、怪獣警報が鳴り響いた。ディレクションルームで談笑していたクルーガイズジャパンの隊員達に緊張が走る。メインモニターに、ミサキ総監が映し出された。
 ミサキ「東京郊外のポイント○×付近で、怪獣出現の予兆と思われる地震波が観測されました。クルーガイズジャパンは直ちに現地へ向かって下さい。」
 サコミズ「G.I.G!」
 
 マリナ「ポイント○×って言ったら・・・?」
 ジョージ「・・・確か今日、ミライ達が遠足に出かけた場所って、その近くじゃなかったか?」
 テッペイ「今、メインモニターに出します。」
 ガイズスペイシーからの衛星画像が、ぐんぐんズームインしていき、ポイント○×付近を映し出す。そこでは、今まさに大地を割いて、怪獣が姿を現そうとしていた。
 テッペイ「こいつは・・・ドキュメントSSSP(スリーエスピー=科学特捜隊)にも同種族が確認されてます・・・レジストコード:古代怪獣ゴモラ・・・。」
 
 
 一方ミライは、怪獣の注意を自分に引きつけ、懸命に走り、ゴモラをコノミ達から引き離すことに成功していた。
 
 ミライ メビウ~~~ス!!
 
 うねるようなスパーク音と、眩(まばゆ)いばかりの光の渦に包まれて、ウルトラマンメビウスが大地に降り立った・・・。
 
                           ⑥に、つ・づ・く
 
 

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2007年5月13日 (日)

例えばこんな、ウルトラマンメビウス・・・④

 

 例えばこんな、ウルトラマンメビウス外伝 ④

【あるぅ日、森の中っっ♪ ミクラスに、(ホントに)出会ぁ~た?(仮)】

                            作:☆ノちゃびじろー

 
 次の日、ミライはコノミに誘われ、みやま保育園の遠足に付いて行くことにした。目的地は、保育園からバスで三十分ほどの、ナニカノ森自然公園。
 バスの中でコノミは、一番前の扉に近い席で、ミライと並んで座り、ミラー越しに園児達の様子を気にしながら、この三年間の出来事を面白おかしく話していた。
 
 まず、サコミズ隊長とリュウ副隊長を除いて、他のメンバーは非常勤扱いになったこと。これは、怪獣の出現が目に見えて減っていったため、サコミズがガイズ総本部に掛け合ってくれたのだ。
 マリナやジョージはレースや試合の時以外は、ここのトレーニング室で汗を流していたし、テッペイも自分の病院と、ここの医務室を行き来していた。
 
 コノミ「おかげで自分の時間が増えたからね、みんな自分の夢とガイズの仕事との両立がし易くなったの。」
 そう、嬉しそうに話すコノミの顔は、クルーガイズジャパンのアマガイコノミ隊員の顔ではなく、みやま保育園のコノミ先生の顔だった。

 それから、リュウが隊長職を辞退する時、サコミズに頼み込んだ決め台詞が『・・・ともかく、報告書向きの頭じゃねえんですよ!』だったって事。
 
 コノミ「でもね、報告書・・・て言うか、始末書のほとんどは、あたしかテッペイさんが書かされてたんだよ。だからね、一度、『あたしはぁ・・・』とか、『だってだってぇ・・・』『そう思いますぅ・・・』みたいなのを丸文字で書いてみたら、次からテッペイさんばかり頼むようになって・・・。」
 
 そう言って、一人思い出し笑いをするコノミ。ミライはテッペイのために、なんだか無性に祈りたくなる気持ちで一杯になった。
 
 その後も取り留めのない話は続いた。ミサキ女史はサコミズに上手く丸め込まれ、リュウを隊長の器に育てるまで・・・と言う約束で、渋々ながら総監になった事。
 トリヤマは自分なりに、補佐官として一皮も二皮も剥けた・・・と思っているらしいが、相変わらずトリピーな事。マルもやっぱりマルな事・・・。
 
 ミライ「・・・へぇ、じゃあ、カコちゃんはあれからずっと、地球に?」
 コノミ「うん、サコミズ隊長がね、何だか帰りたがらないカコちゃんに声をかけたの。そうしたら、『地球に住んでみたい・・・。』って。」
 ミライ「そうだったんですかぁ・・・。」
 コノミ「カコちゃん、こうも言ってたわよ。『この星にいたら、いつかまた兄に会えるかもしれないから・・・。』って。」
 ミライ「え? カコちゃんがそんな事を言ってくれたんですか?」
 コノミ「うん、良かったね、ミライお兄ちゃん♡」
 何とも面映(おもは)ゆそうな笑顔で、ミライは頷いた。初めてカコと出会った時、サコミズに言われた言葉が、今さらのように心に響いてくる。
 
 『・・・どこの国の人とも仲良くなろうとする気持ちを忘れないでくれ。たとえその気持ちが、何百回裏切られようと・・・。』
 
 コノミ「遠足から帰ったら、会いに行きましょうね、カコちゃんに。」
 ミライ「はい・・って、今、どこにいるんですか、カコちゃんは?」
 コノミ「今はね、バン船長のお宅にホームスティしてるの。」
 ミライ「へぇ・・・バン船長って、あの・・・?」
 コノミ「うん、宇宙貨物船アランダス号の船長だった、あのバンさんだよ。」
 
 ミライは少し複雑な表情で黙り込んだ。地球に赴任する途中、バン船長の息子ヒロトを救えなかった無念さは、未だに心深くに刻み込まれていた。
 今のミライの容姿は、自分を犠牲にして、アランダス号の乗組員を救ったヒロトの勇気に感動して、自分もそうありたいと思って借りているものだ。もっとも、この事実を知っているのは、バンやサコミズと言った、極々限られた人だけだが・・・。
 
 何だか沈んだ様子のミライを見て、コノミは明るく声をかけた。
 コノミ「バン船長とカコちゃんはね、すっごく仲が良いんだよ。通ってる中学の、勉強とかも教わってるみたいなの。」
 ミライ「へぇ、何だか楽しそうですね。」
 コノミ「カコちゃんてほら、理数系は地球人より遥かに優れてるんだけど、国語とか歴史はかなり難しいみたいなのね。それで、バン船長が判る範囲で教えてるんだけどねぇ・・・。」
 そこまで言って、コノミは堪(こら)えきれずにコロコロと笑い声を上げた。ミライはその笑顔に釣られて、自分も微笑むと、『いつもみんなに元気を分けてくれる、ステキな笑顔だな・・・。』と、思った。
 
 コノミ「あ、ゴメンゴメン、だってね、バン船長って火星暮らしが長かったじゃない?それで、自分じゃ日本史や世界史を教えてるつもりでも、時々、火星史を教えちゃってる事があるんだって。」
 そう言うと、またケラケラと笑い出すコノミ。この時になって、ようやくミライはサコミズとバンの思慮深さに気付いたのだった。
 コノミ「だから、カコちゃんもノビノビ生活できてるみたい。知らない人が見たら、まるで本当の親子みたいだよ。」
 
 ミライ「そうか・・・バン船長は火星暮らしが長く、宇宙人への偏見もほとんど無い人だから、カコちゃんも多分、気疲れしないだろう・・・と、そして、バン船長もそれに応えてワザと火星史を・・・。」
 コノミ「ん? 何か言った? ミライ君?」
 ミライ「いえ・・・別に・・・。」
 コノミ「・・・そぉ? なら良いけど・・・・あ~~、タロー君、オヤツの時間は、公園でお弁当を食べた後でしょう? お片付けしておこうね~~?」
 
 バックミラー越しに、オヤツを食べている子供を見付け、立ち上がって注意しようとするコノミを、ミライが慌てて袖を引っ張り、小声で注意した。
 ミライ「コノミ先生、お口に食べ物が残ったまま、おしゃべりするのは止めましょうね・・・。」
 ギクッと固まり、顔を真っ赤にしながら、ひざの上に広げたオヤツを、ディパックに慌てて詰め込むコノミ先生・・・。
 
                           ⑤に、つ・づ・く
 

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